足関節から見たアライメント(1)

足関節は最終支持基底面であり動作上の影響はかなり大きくなる。脛骨と距骨での運動(底・背屈)、距骨と踵骨での動き(内外反)前足部での動き(回内外)大きく考えればこの三つの動きの組み合わせで動く。足部の評価にて得られる情報の例を挙げてみる。

前足部回内・後足部外反
想起出来るもの
→ 内側縦アーチの下降、荷重時母趾外反、膝関節外反、股関節内旋位
  荷重時股関節外転位、片脚立位時の重心内側偏移など

前足部回内・後足部内反
想起出来るもの
→ 内側縦アーチの上昇、前足部横アーチの下降、外側荷重、膝関節内反
  
前足部回外・後足部外反
想起出来るもの
→ 内側縦アーチ後方の下降、膝関節外反、重心後内側偏移など

前足部回外・後足部内反
想起出来るもの
→ 内側縦アーチ上昇、ワイドベース外側荷重、歩行時足角マイナスなど

上記のパターンはほんの一部であり、これらのパターンが体幹、肩甲帯と連動して動くため足部の状態だけでは判断しては危険である。

例1、 歩行時膝の内側に痛みがある。
立脚中期に荷重線をより内側に偏移させることにより膝の内反を軽減させる。結果として立脚側の体幹を同側に側屈することによりこ反応を誘発する。→ 疼痛回避の為の跛行となる。
            ↓
      この跛行により新たな症状を引き起こす。ゆえに正しい歩行が大切である。